研究課題
近年まで感染症の影響で海外の現地補足調査などが困難で,継続して実施すべき事業は実施できず,その結果として,延長していた事業のまとめを,あらたに採択された科研と同時並行で行った一年であった.具体的には,以前計画していた海外での補足調査(ネパールのカトマンズ近郊地域での土地開発史と災害誌調査)と,海外研究協力者の招聘を一昨年度(ネパール)行い,昨年度はバングラデシュとインドの研究者の招聘も実施し,これまでの成果の共有や今後の研究計画について有意義な議論を行うことができた.昨年度との継続で,1)研究成果の公表,2)現地研究協力者との調整と,研究成果の共有,3)そして,今後の研究計画の検討は継続的に実施した.具体的には,昨年度に本研究課題の成果を活かし,主題を大きく(土地開発史から災害論)設定した共同研究の企画・立案を海外・国内の研究協力者も含めてオンライン上での議論を継続し,結果として,本研究の継続拡大型発展型の大型科研(基盤研究A)が採択され,展開している.これまでの成果を共有する予定で,当該科研の海外研究協力者を招聘することができた.大型科研との研究資金的には共有したものであったが,共同研究を日本で再開することができた.その期間に議論した成果を何度か発表できたことは,今後の展開において貴重な機会であった.また,科研と,他の競争的資金との協働で,10月に海外研究協力者も含めて日本(岡山理科大学)で国際ワークショップを開催することができ,大きな成果を得ることができた.とくに,ワークショップを通じて,本科研の海外研究協力者のみではなく,他の南アジア(バングラデシュ,インド)の海外研究協力者とも共同研究を開始できる環境を一昨年度の以降継続して構築できることができた.このように,真の最終年度にふさわしい,まとまりある,発展的な最終年度であったと評価されよう.
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すべて 国際共同研究 (3件) 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (11件) (うち国際学会 9件、 招待講演 1件) 備考 (1件)
半田山地理考古
巻: 11 ページ: 1~7
10.34552/0002000115
http://miyamoto-s.net/