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2023 年度 研究成果報告書

ミクロネシア自由連合移民の地域共生の複合戦略

研究課題

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研究課題/領域番号 17K03273
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 文化人類学・民俗学
研究機関宇都宮大学

研究代表者

柄木田 康之  宇都宮大学, 国際学部, 名誉教授 (80204650)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2024-03-31
キーワード文化的アイデンティティ / 適応戦略 / 自由連合 / ミクロネシア / ヤップ離島
研究成果の概要

本研究は米国とミクロネシア連邦の自由連合協定により生じた移民コミュニティーと米国ホスト社会との共生の在り方を民族誌的研究によって明らかにすることを目的とした。具体的には米国グアム島とハワイ島における在外ヤップ州離島移民の地域適応の比較研究を行なった。米国の移民政策は地域のレベルで移民とホスト社会の軋轢を引き起こす一方,移民への反発や支援が移民の文化的アイデンティティに基づく自意識の覚醒とホスト社会への同化を促すことが明らかとなった。移民が活動する地域社会が特定の局面では同化主義であると同時に,異なる局面では多文化主義的であり,単一文化主義・多文化主義の二元論を越える理論的検討が求められる。

自由記述の分野

文化人類学

研究成果の学術的意義や社会的意義

現在,ミクロネシア自由連合移民に関する米国の政策は地域のレベルで移民とホスト社会の軋轢を引き起こしている。他方ホスト社会が示す移民への反発や支援が移民社会の文化的アイデンティティに基づく組織化の契機となっている。本研究は移民,支援者,行政等の具体的なエージェントの活動を詳細に示し、移民が活動する地域社会が特定の局面では同化主義であると同時に,異なる局面では多文化主義的になることを明らかにし,同化主義・多文化主義の二元論を越える理論的貢献の可能性を示した。

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公開日: 2025-01-30  

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