本研究では現地調査によるコンテンツ素材の収集とこれまでの天文イベントの実践経験を活かして、日本古代や北海道アイヌ民族文化を素材とした天文人類学のプラネタリウム/コンテンツを、人類学者主導で実際に制作し、市民に還元したことが斬新な成果であった。そして実際のプラネタリウム投影プログラムの制作は、研究協力者の天文学者から専門的な助言をもらい基本シナリオを制作し、それをプラネタリウムの専門家であるがプログラム(スクリプト)を書くことで実施できたことは、今後人文科学と自然科学、さらにはデジタル技術との融合のための、新しい道を開くものと期待できる。
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