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2017 年度 実施状況報告書

鯨類資源利用の新形態―捕鯨とホエール・ウォッチングの共存をめざす人類学的研究―

研究課題

研究課題/領域番号 17K03306
研究機関園田学園女子大学短期大学部

研究代表者

浜口 尚  園田学園女子大学短期大学部, その他部局等, 教授 (30280093)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードホエール・ウォッチング / ザトウクジラ / 地域振興 / ドミニカ共和国
研究実績の概要

平成30(2018)年2月26日~3月6日、ドミニカ共和国サマナ地域においてホエール・ウォッチングにかかる参与観察調査、聞き取り調査を実施した。あわせてサマナ鯨博物館、サマナ市役所において関連情報を収集した。またNGO関係者とも面談を行った。現地調査で得られた成果は次のとおりである。
(1)前年2017年のホエール・ウォッチング期間中(1月~3月)、サマナ湾一帯におけるホエール・ウォッチング参加者は5万7708人であり、2016年の参加者5万4983人よりも2725人の増加であった。また目撃されたザトウクジラ数は2017年:521頭、2016年:493頭であった。サマナ湾一帯における公表されている直近のホエール・ウォッチング参加者は2008年の2万6700人であり、9年間でホエール・ウォッチング参加者は2.16倍に増加しており、ホエール・ウォッチングが地域観光産業の活性化に大きく貢献していることが理解できた。
(2)サマナ湾一帯は北大西洋を回遊するザトウクジラの出産・仔育て海域となっており、研究者自身が参加したホエール・ウォッチングにおいても親仔連れのザトウクジラを目撃できた。仔鯨は呼吸のため、短間隔で浮上しなければならず、それがザトウクジラの目撃を容易にしていることが確認できた。従って、本件事例を出産・仔育て海域ではない他地域(ベクウェイ島など)におけるホエール・ウォッチングの事業モデルとすることには困難が伴うであろうこともあわせて理解できた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初計画どおりにドミニカ共和国サマナ州において、ホエール・ウォッチングにかかる参与観察調査、聞き取り調査を実施できた。また収集してきた資料、情報の整理にも着手している。

今後の研究の推進方策

平成30年度は当初計画どおりにアメリカ合衆国ニューイングランド地方におけるホエール・ウォッチング産業にかかる現地調査を実施する予定である。

次年度使用額が生じた理由

海外調査にかかる航空運賃、現地滞在費について、申請時に想定したほど円安にはならず、為替差益が生じたため。差額分は次年度以降の旅費に充当する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ドミニカ共和国サマナ湾におけるホエール・ウォッチング2018

    • 著者名/発表者名
      浜口 尚
    • 学会等名
      日本セトロジー研究会第29回大会

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公開日: 2018-12-17  

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