研究課題/領域番号 |
17K03337
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研究機関 | 龍谷大学 |
研究代表者 |
橋本 祐子 龍谷大学, 法学部, 教授 (80379495)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 法と感情 / 法哲学 |
研究実績の概要 |
本研究は、法と感情の関係性について探求する「法と感情(law and emotion)」という新たな研究領域に着目する。学際的な研究領域である「法と感情」研 究の全体像を把握したうえで、「法と感情」研究の重要な思想史的源泉の一つをスコットランド啓蒙思想に求め、特に道徳感覚―正義―法の関係性について重点 を置きつつその現代的意義を探求することをめざすものである。 令和2年度においては、前年度に引き続き、英米圏における「法と感情」研究の最新の動向を把握し整理するために文献を収集、精読し検討を行った。その成果として、現代の「法と感情」研究の全体像を描き出し、その法哲学上の意義に関して考察を行う論文の執筆作業に取り組み、その成果を学内紀要に公表した。 また、当初の予定では、2020年度日本法哲学会学術大会統一テーマ企画の責任者として、本研究の内容とも密接な関連性を有する統一テーマ「法と感情(仮)」を企画しシンポジウムを実施、そこにおいて、本研究の成果を反映させた企画趣旨説明を行うことになっていた。しかしながら、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、2020年度大会統一テーマ企画は2021年度大会での実施へと延期されることになった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、担当授業のほとんどがオンライン授業へと切り替えられ、授業準備等に多大な時間を要したため十分な研究時間を確保することが適わなかった。当初の予定では、2020年度日本法哲学会学術大会統一テーマ企画の責任者として、本研究の内容とも密接な関連性を有するシンポジウム「法と感情(仮)」を 実施し、企画趣旨説明を行うことになっていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、2020年度大会統一テーマ企画は2021年度大会での実施へと延期された。
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今後の研究の推進方策 |
補助事業期間を1年間延長することが認められ、また、日本法哲学会学術大会統一テーマ企画の実施も1年延期されたため、本年度は当初予定していた最終年度実施計画を遂行する。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染拡大の影響によりオンライン授業への対応などの業務が増大したため、研究を遂行する時間が十分に確保できなかったことによる。 補助事業期間の1年延期が認められたため、本年度は、昨年度の使用計画に基づいて使用する。
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