国連平和維持活動(PKO)や国連憲章第7章に基づく武力行使を認められた多国籍軍型軍事活動を含む国連平和活動がいかなる規範によって規律されるかについては、冷戦後のその急速な発展により不明確な部分が多かった。この研究は、国連PKOの活動原則の冷戦後の変容を契機として、国連平和活動を規律する規範形式と内容を明らかにしたという学術的な意義を有する。また、主として国連PKOの形態での国連平和活動への参加は日本にとっても重要な外交上のツールであり、そうした活動の実効的な実施のための条件を明らかにすることは社会的実践にとっても大きな意義を有するのであり、この研究はその点でも貢献しうる内容となっている。
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