研究課題
2020年度はケーススタディとして、テロ資金供与防止条約、国連腐敗防止条約などを取り上げ、それら条約の下で国家管轄権制度がいかなる影響を受けるかを検討した。とりわけこれらの条約については、条約により設置された履行監視制度(国連腐敗防止条約上の監視手続)や、条約外の制度でありながら条約を補完する役割を果たしている制度(テロ資金供与防止条約にとってのFATFなど)が、条約体制の強化にとって重要な役割を果たしていることが特徴的である。検討にあたっては、これらの特徴に留意した。2020年度中に、研究の成果を英文論文、および書籍(共著)として公表することができた。
3: やや遅れている
本来の最終年度であった2019年度に健康上の理由で1年の延長を申請していた。2020年度は研究成果は比較的順調に公表できたが、コロナ問題のために、予定していた国際ワークショップの開催が中止になったため、予算を消化しきれなかったことから、再度の延長を申請することとなった。
2020年度に予定していた研究成果はほぼ公表することができたが、コロナ問題のために国際ワークショップが中止になった。2021年度は、対面での会合が引き続き困難であることから、オンライン会合に切り替えつつ、研究成果の取りまとめに努める。
2020年度には国際ワークショップを開催する予定であったが、コロナ問題のために中止になったため、予算を消化しきれなかった。2021年度も引き続き対面でのワークショップの開催は困難であるため、オンライン会合などに切り替えつつ、予算は研究成果の取りまとめに利用する予定である。
すべて 2020
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 図書 (1件)
Karen Scott, Kathleen Claussen, Charles-Emmanuel Cote and Atsuko Kanehara (eds.), Changing Actors in International Law
巻: no ページ: 211-233
10.1163/9789004424159_010