研究課題/領域番号 |
17K03393
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国際法学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
最上 敏樹 早稲田大学, 政治経済学術院, 名誉教授 (70138155)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 国際法 / 国際法理論 / 国際法思想 / 国際法史 / 実効性問題 / マルティラテラリズム / 補償的正義 / 国際法における時間 |
研究成果の概要 |
渡航できる限りスイス・バーゼル市のバーゼル大学ヨーロッパ国際問題研究所に滞在し、学内外の研究者と共同研究や意見交換を行い、それにより研究を着実に進めることができた。自らの基礎研究を進めることが主眼であったため、細かな小論を次々発表すると言う成果達成とは趣が異なったが、この研究蓄積のおかげで国際法の基本問題全般にわたる書籍を一冊完成することができた。国際法の根本問題を問い直す書籍であり、現在出版社において作業進行中であるが、今歴年度内には出版できそうな見通しである。
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自由記述の分野 |
国際法(国際法理論、国際法思想、国際法史)
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
補償的正義という、今後国際保世界で大きな問題となりうる課題を追求する中で、その点を包摂する国際法/国際法学の未決の根本問題があることに着目した。国際法が実効性の面で貧弱であり、その意味で国際社会に対して貢献するところが十分ではないという問題である。その問題性を指摘すると同時に、どうすれば国際法学が混迷する国際社会において有意な知的活動たりうるかを提示する書籍へとつながった。その一部として(日本にはあまり関係が深くない)補償的正義の問題があるわけであるが、それは端緒にすぎず、それを超えた根本的課題へと視野を開く結果となった。
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