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2019 年度 実施状況報告書

戦後沖縄の米軍刑事裁判記録の研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K03434
研究機関琉球大学

研究代表者

森川 恭剛  琉球大学, 人文社会学部, 教授 (20274417)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワード沖縄戦後史 / USCAR Court
研究実績の概要

本研究の対象は、琉大附属図書館で保管される米軍民政裁判所の裁判記録の複写製本資料である。3年目にあたる2019年度までに、その全935冊の大まかな収録内容を理解し、事件目録化の基礎作業を行うことができた。
裁判記録の収録状況はおおよそ次のとおりである。①1947-1949, Superior Provost Court, Case 00015-01547の一部 ②1949, Superior & Summary Provost Court, Case1-912の一部 ③1950, 同Case 1-213 ④1951, 同Case 1-514 ⑤1952, 同Case 1-436 ⑥1953, 同Case 1-301 ⑦1954, 同Case 1-392 ⑧1955, Superior & Summary Court, Case 1-378 ⑨1956, 同Case 1-297 ⑩1957, 同Case 1-327 ⑪1958, Superior Court, Case 1-57, Summary Court, Case 1-202 ⑫1959, Supe, Case 1-110, Sum, Case 1-59 ⑬1960, Supe, Case 1-90, Sum, Case 1-55 ⑭1961, Supe, Case 1-54, Sum, Case 1-29 ⑮1962, Supe, Case 1-42, Sum, Case 1-56 ⑯1963, Supe, Case 1-15, Sum, Case 1-60 ⑰1964, Supe, Case 1-14, Sum, Case 1-16 ⑱1967-72, Supe, 全14件, Sum, 全64件である。
1965年と66年には事件がなく、67年以降は基本的に米軍属・家族を対象に裁判が行われていることが確認できた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

全部で935冊の裁判記録複写冊子のうち「橫田事件」83冊を除くものについて事件目録化の基礎作業を終えた。残り2年の研究期間で、もう一度全冊子に目を通し、事件目録を整えることができれば、本資料の研究利用が可能になると思われる。
ただし2020年度に入り、琉大図書館の施設利用が制限されるようになったため憂慮しているところである。
また、幾つかの裁判記録については訳出を試みたほか、1950年代半ばの売春罪・性病罪事件について裁判記録を用いて分析を行うなど、資料の研究利用についても着手することができた。

今後の研究の推進方策

残り2年の研究期間で、事件目録を年毎に整理し、凡例を付すなどして、順次、冊子化して利用可能な状態にしていきたい。これを基にして資料利用の方法について琉大附属図書館と協議することになる。図書館の施設利用の制限が長期化することも考えられるが、その場合は裁判記録の翻訳を進めることになる。

次年度使用額が生じた理由

研究資料を部分的にPDFにすることを計画していたが、管理費等の経費を節約するため、次年度に一括して作業を進めることにした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 性暴力と刑法2020

    • 著者名/発表者名
      森川恭剛
    • 雑誌名

      女性・戦争・人権

      巻: 18 ページ: 15-41

  • [雑誌論文] 憲法なき有罪判決と沖縄再審論2019

    • 著者名/発表者名
      森川恭剛
    • 雑誌名

      裁判闘争最終報告

      巻: 1 ページ: 38-41

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公開日: 2021-01-27  

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