研究課題
基盤研究(C)
本研究は、不法行為法の領域における現代的な問題の一つとして、以下の損害論の課題に焦点をあてたものである。①製造物責任分野における日本法の特質とその意義(例えば事業損害)、②環境被害における新しい損害論(とくに原発事故訴訟における生活基盤損害等)、③人身損害分野(交通事故、公害・環境被害)における損害賠償給付と併行給付との調整原理、さらには④取引関係における不法行為の特質等について検討した。いずれも、書籍や論文、判例評釈の形でその成果を公表した。
民事法学
本研究は、民事責任法における現代的課題のうち、とくに環境被害および消費者被害に焦点をあて、その損害論および損害賠償額算定準則(併行給付との調整を含む)について、従前の基礎理論研究をベースに、比較法的かつ学際的に考察し、具体的な解釈論や今後の課題を提示するものであり、これをもって公正な損害賠償の実現および個人の権利保護に寄与するものである。