本研究の研究成果は、①新規性とパブリック・ドメイン(以下、PD)、②先使用とPD、③用途発明の権利範囲の問題、④均等論とPD、⑤手続関係・その他、に大別できる。以上の成果については、いずれも一元的統御ないし多元分散的統御の観点から整理が可能である。 本研究は、①新規性とPD、および②先使用とPDについては、内在的同一という、わが国ではこれまで十分に議論がされてこなかった論点について多くの研究成果を得ることができた。また④均等論とPDに関しても、従来十分に議論されてこなかった均等論の消極的要件について大きな成果を得た。
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