本研究は、図書館情報学の知見を踏まえたうえで、図書館やアーカイブの法的な位置づけや意義・機能を検討し、図書館等に関する著作権法の解釈・立法への示唆を提示することを目的とする。 図書館・アーカイブと法に関わる情報収集を広く行うとともに、図書館等に関係する著作権の制限規定に関する調査等を進めた。また、本研究課題の期間において、インターネットを通じた図書館資料の一定の提供を可能とする著作権法改正の動きがあったため、改正の動向に関する情報収集に努めた。権利者の利益を確保しつつ、図書館等の機能を発揮することを可能とするような著作権法の制度設計について検討を引き続き進めている。
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