研究課題/領域番号 |
17K03513
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研究機関 | 拓殖大学 |
研究代表者 |
藤田 祥子 拓殖大学, 商学部, 教授 (30316616)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | ベネフィット・コーポレーション / Bコーポレーション |
研究実績の概要 |
今年度は、主に日本国内におけるBコーポレーション取得企業の関係者または取得を目指そうとしている企業の担当者などとの意見交換が研究に大きな割合をしめることとなった。まず、わが国において最初にBコーポレーションの認証を取得したシルクウェーブ顧問の黒田真一教授と意見交換した。黒田教授は、現在、海外のBコーポレーションに関するエジュケーション活動に興味を有しており、海外での活動に関する情報を得た。次にわが国における認証取得3社目となるフリージア株式会社を訪問した。タイでは、認証取得企業の数はまだ少ないが認証取得に向けての機運は高まっている(拙稿「アジアにおけるB Corpムーブメント―B Corp Asia Forumに参加して―」参照)。そのタイから福祉企業に興味をもつ一行が、介護デイサービス施設を運営するフリージア株式会社を訪問したのにあわせたものである。タイにおける興味やわが国における福祉関連事業者のBコーポレーション認証取得に関する考えなどを聞くことができた。 最後に認証取得に向けて準備をしている企業の担当者とお会いしてこちらの研究意図を 伝え、意見交換を行った。 本研究は、法人法制体系の再構築を問題意識としていることから、わが国における既存の法人法制の研究も重要であると考えている。そこで、株式会社の株主総会の決議の瑕疵に関する裁判例の研究報告を慶應義塾大学商法研究会において行い、原稿を執筆した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
以前に意見交換して頂いたにもかかわらず連絡が困難になってしまった方とは以前連絡がとれないままである。認証取得に向けて準備している企業の担当者とコンタクトがとれたことは収穫であった。 わが国においてもいくつかの企業で認証取得に向けた準備が行われているところであるが、世界的なコロナの蔓延による移動制限や経済の停滞が起こってしまった。
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今後の研究の推進方策 |
コロナの世界的な流行により移動制限がかかっており、海外に行って研究することは困難な状況にある。また、コロナによる経済の停滞が世界中でみられ、認証取得どころか企業の存続が危ぶまれる状況にある。したがって今後の研究が困難になっていくことが良そうされる。そこで、ベネフィット・コーポレーションの法大系における研究など、研究手法を変更して行っていきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
図書及び物品の必要な購入をあまりしておらず、海外での調査もできなかったため
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