現代社会における人の生き方や価値観の多様化の中、人の多様なライフ・スタイルの追求は、どのように保護されるのか。この問いかけが、医療において、特徴的に現れるのが、美容医療に代表される、人の主観的願望の満足を目的とする医療である。本研究は、これをライフ・スタイル型医療と呼び、その多面的性質に着目して、以下の3つのアプローチから、研究対象とする。すなわち、第1に、「ライフ・スタイル型医療も医療である」というアプローチ、第2に、「ライフ・スタイル型医療は消費者取引である」というアプローチ、そして第3に、「人の主観的感覚をどう救済するか」というアプローチである。
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