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2020 年度 研究成果報告書

オットー・キルヒハイマーの政治思想と「包括政党」テーゼの再検討

研究課題

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研究課題/領域番号 17K03570
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 政治学
研究機関成蹊大学

研究代表者

野口 雅弘  成蹊大学, 法学部, 教授 (50453973)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード包括政党 / キャッチ・オール・パーティ / オットー・キルヒハイマー / テクノクラシー / カール・シュミット / 官僚制 / OSS / 忖度
研究成果の概要

「包括政党」(キャッチ・オール・パーティ)の概念で知られる政治学者オットー・キルヒハイマーの政治思想を、多角的に検討した。成果は以下の4点である。
1)キルヒハイマーは亡命中のアメリカで「戦略情報局」」(OSS)に勤務し、ノイマンとマルクーゼらとともに「ナチ・ドイツ秘密レポート」を執筆した。私はこのレポートを翻訳し、彼らの戦後構想を明らかにした。2)カール・シュミットの影響という観点から、私は「包括政党」テーゼの成立過程を明らかにした。3) 包括政党とテクノクラシーの関係を考察し、『忖度と官僚制の政治学』を執筆した。4)この視点から、ウェーバーの官僚制論を再検討した。

自由記述の分野

政治学

研究成果の学術的意義や社会的意義

オットー・キルヒハイマーがノイマンやマルクーゼとともに書いた『ナチ・ドイツ秘密レポート』を翻訳し、彼らの戦後構想を検討し、またカール・シュミットとの知的交流をたどることで、キルヒハイマーが「包括政党」(キャッチ・オール・パーティ)テーゼを形成する過程を明らかにした。「包括政党」はテクノクラシーと親和的で、野党の衰退につながる。この連関と問題を示したことが本研究の成果である。

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公開日: 2022-01-27  

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