研究課題/領域番号 |
17K03581
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
池上 雅子 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 教授 (80248335)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 核セキュリティ / 軍縮・軍備管理 / 核兵器解体検証 / CTBT |
研究実績の概要 |
平成29年度は内外の要請から学会、国際ワークショップなど多くのイベントを主催/共催者として担当した。具体的には、1) 4月15日に日本軍縮学会年次研究大会をホスト校として共催 <http://www.disarmament.jp>、2) 7月14日に日本パグウォッシュ会議との共催で東工大にてシンポジウム「先端/防衛技術と大学」を共催 <https://www.titech.ac.jp/event/2017/038718.html>、3) 7月28日には全面的核実験禁止公約機構(CTBT)国際監視制度(IMS)局・外務省軍縮軍備管理課との共催でシンポジウム「包括的核実験禁止条約およびその検証制度ー核実験の探知における技術の役割」を東工大にて共催<https://www.titech.ac.jp/event/2017/038844.html>、4) 更に8月26-27日にはロンドンに拠点を置く国際NGO核兵器解体検証・訓練センター(VERTIC)と共催でノルウェー外務省の補助金により東工大でアジア地域の核兵器解体検証について国際ワークショップを共催した。<http://www.vertic.org/pages/posts/vertic-holds-regional-workshops-in-japan-and-brazil-787.php?searchresult=1&sstring=tokyo+institute+of+technology>
この為、論文は、Bulletin of the Atomic Scientistsからの論考、Routledgeからの信頼醸成に関する共著本、Applied Economics Lettersへの論文投稿などにとどまった。また、共同プロジェクトの拠点であるスウェーデン、ウプサラ大学には定期的に行けたが、ドイツ、フランスなどでの調査旅行は次年度に持ち越しとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究概要にあるように平成29年度は核軍縮・核セキュリティに関する数多くの国内外の学会、シンポジウム、ワークショップなどを共催した為、共催者として多大な時間とエネルギーを削がれてしまった。共催会議を通して、科研費プロジェクトのテーマである核セキュリティに関して多くの知見を得ることができたが、自らの研究への時間とエネルギーを削がれてしまったのは否めず、反省している。平成30年度は、あまり会議共催などせず、科研費プロジェクトに集中したい。
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今後の研究の推進方策 |
平成29年は健康上の理由、また欧州に置ける天候不順、治安不安などから、予定していたドイツ、フランスなどでの現地調査ができなかった。平成30年には是非とも現地調査を実施したい。
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次年度使用額が生じた理由 |
データ収集と解析の為に平成29年度の招聘を予定していたウプサラ大学からの計量経済学者 Dr.Wang の招聘旅費を他予算で賄うことができた為,人件費で相当の繰越金が生じた。代わりに平成30年度に、ウプサラでDr. Wangとの研究打合せやデータ解析を行う為、 池上がウプサラ大学に出張する旅費分を増額する。
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