研究実績の概要 |
本研究の最終年は、研究成果をまとめた著作の執筆に集中した。成果は、Springer Nature から出版予定の共編著 Book series Translational Systems Sciences, New Frontiers in Technology, Organization, and Industrial Innovation (forthcoming) および 原子力技術史研究会から出版予定の共著本(forthcoming)などの論文に盛り込むと共に、単著論文にもまとめる予定である。本プロジェクトに研究協力した博士課程指導学生も、国際学会・国内学会などで2022年度に3本以上の学会発表・Pro-ceedings論文執筆などをこなすことができた。 また、本プロジェクトを通して得た知見は、現在理事を司る日本核物質管理学会(INMMJ)の活動や、2022年7月に拝命した経済産業省資源エネルギー庁国立研究開発法人審議会日本原子力研究開発機構(JAEA)部会委員の任務などで大いに生かされた。 2020年勃発したウクライナ戦争では、ヨーロッパ最大の原子力発電所などがロシアに武力制圧され、更に戦局の激化に伴う核兵器使用の脅威の高まりなどから、原子力をめぐる世界の安全保障環境は急激に変化しており、本プロジェクト総括のアップデートを急ぎたい。
|