本研究はべ平連/ジャテックの脱走米兵支援活動の国際的影響力を明らかにするため、解禁された米軍・米政府の公文書の内容にもとに関係者への聞き取り調査を広範に行いながら、先行研究にない国際関係史的視座の歴史研究の成果を生むことを目標としている。本研究費受給期間中の最大成果は、ベ平連/ジャテックの脱走米兵支援の起点となる1967年「イントレピッドの4人」脱走米兵事件の当事者3名への接触に成功したことである。2017年にクレイグ・アンダーソン、2019年にマイケル・リンドナーとジョン・バリラへの聞き取り調査を通じ、従来のべ平連/ジャテック目線の事件叙述を補完する脱走兵目線の物語が明らかになった。
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