研究課題/領域番号 |
17K03593
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国際関係論
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
川嶋 周一 明治大学, 政治経済学部, 専任教授 (00409492)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 国際関係史 / 国際主義 / ヨーロッパ統合史 / 世界認識 / 連邦主義 / 機能主義 / オルド自由主義 / アレクサンドル・コジェーヴ |
研究成果の概要 |
ヨーロッパ統合の歴史的成立について、その理念的基礎を再検討すべく、20世紀初頭からローマ条約成立までの思想と統合の展開のインターアクションを、複数の側面から扱った。第一に、オルド自由主義がローマ条約の成立期に果たした役割、第二に、マルクス主義者であると同時にヘーゲル主義者のコジェーブの統合認識を論稿で明らかにした。それ以外にも、統合に至る国際主義的な思考の生成と展開について検討を行うと同時に、ヨーロッパ統合の歴史的展開やEU政治について、教科書及び一般向け書物に纏めた。
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自由記述の分野 |
ヨーロッパ国際関係史
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヨーロッパ統合は21世紀の現在にあって大きな政治経済的実体として欧州に欠かせない存在になっているが、きわめて複雑かつ複層的で、その理解は容易ではない。本研究は、なぜヨーロッパ統合が必要とされたのか、なぜあのような仕組みが整えられたのか、という統合の本元の問題意識に立ち返り、マルチアーカイバルかつ思想と政策を架橋して考察した点で、ヨーロッパ統合およびヨーロッパ国際政治の根幹的理解をアップデートさせた。このようなヨーロッパ理解の深化は直接的間接的にわが国の対ヨーロッパ理解や関係に寄与するものと期待できる。
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