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2019 年度 実施状況報告書

グローバル化とイギリス政治の変容~ブリグジットの淵源としてのサッチャー政権期

研究課題

研究課題/領域番号 17K03595
研究機関明治学院大学

研究代表者

池本 大輔  明治学院大学, 法学部, 教授 (40510722)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワードブレグジット / サッチャリズム / グローバル化 / EU / ポピュリズム
研究実績の概要

本研究は、イギリスのEU離脱(ブレグジット)の政治内在的な説明を提供することを目的としている。具体的には、サッチャー政権期に起きた経済政策の刷新とイギリス政党制の再編成によって各政党の対EU政策が大きく変化したことが、ブレグジットの一因であったことを証明する。現在先進国の民主政治の中で、経済のグローバル化に対する不満の噴出が大きな問題となっているが、不満がどのような形をとり、どのような結果になるかは、歴史制度論者が主張するように各国の政治制度や過去の政治紛争によって左右されることを示す。
研究方法としては事例研究のアプローチを採用し、EUの単一市場や通貨統合の進展に対して、サッチャー率いる保守党とその他の政党勢力がどのように反応し、欧州統合に対する態度を変化させていったか、その際イギリス政党政治の再編がどのような役割を果たしたのか、特定することを目指す。政府内や政党間・政党内での議論を分析するため、イギリスや大陸ヨーロッパの公文書館で利用可能な一次資料を幅広く活用する。イギリスに関する調査結果は、他のEU加盟国についての比較研究と照合することでベリファイする。
令和1年度は、関連図書・論文の収集に努めると共に、ロンドンのナショナル・アーカイブにおいてサッチャー政権期の政府史料の収集を行い、その分析を行っている。しかし2020年2月・3月に予定していたヨーロッパ滞在をコロナウィルスの流行のため断念せざるを得ず、研究の進捗が遅れている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

学内行政の負担から研究の進捗はやや遅れており、今年度中の海外の学会発表は見送らざるを得なかった。さらに2020年2月・3月に予定していた資料収集目的でのヨーロッパ滞在をコロナウィルスの流行のため断念せざるを得ず、研究の進捗が遅れている。現在は英国のナショナル・アーカイブも閉鎖されているため、残念ながら研究再開の目処は立っていない。

今後の研究の推進方策

学内行政の負担は軽減され、研究に時間を割くことが可能になった。しかしコロナ・ウィルスの流行のため、現時点ではさらなる資料収集や海外における学会での成果発表を行うことは困難である。コロナウィルスの流行状況を踏まえ、場合によってはこれまでに収集した史料のみに依拠する形で成果をまとめ、海外誌に投稿するなどの方策を考えたい。

次年度使用額が生じた理由

コロナウィルスの流行のため、2020年2月・3月に予定していた資料収集目的でのヨーロッパ滞在を見合わさざるを得なかった。

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公開日: 2021-01-27  

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