研究実績の概要 |
本年は 選択肢を見落とす、軽々にきりすてるにしても、そのパターンにある程度の秩序がある場合の消費者に関する顕示選好理論の分析を行い、その結果をJuan Lleras & Yusufcan Masatlioglu & Daisuke Nakajima & Erkut Ozbay, 2021. "Path-Independent Consideration," Games, MDPI, Open Access Journal, vol. 12(1), pages 1-10, March. として公刊した。これは、消費者が「選択肢を提示する順番を変えられたり、小出しにされた」としてもそういうことには影響されない場合の分析である。
これにより、完全に合理的でもないが上記のようなマーケティングテクニックには騙されないような消費者がどのように行動するか(=反対にそのようなことに騙される消費者の特定が可能になる)、そしてそのような消費者の選好がどのように推計されるかが明らかになった。
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