研究課題
基盤研究(C)
負債借り換えリスクがある状況で、企業の流動性に関する短期の不確実性から生じる問題と企業の長期支払い能力に関する不確実性の問題とから生じる相互作用について研究した。また、企業の長期支払い能力に関しては、事前にその水準を確実に予想することができず、時間を通じて各経済主体が学習していくような状況を設定した。そして、このような状況下で、企業の流動性に関する短期の不確実性と企業の長期支払い能力に関する不確実性が企業の負債構成などの財務戦略や投資決定にどのような影響を与えるかを考察した。
コーポレート・ファイナンス
負債借り換えリスクがある状況で、企業の流動性に関する短期の不確実性から生じる問題と企業の長期支払い能力に関する不確実性の問題とから生じる相互作用があり、かつ、市場参加者の間で企業のキャッシュフロー生産能力に関して学習が行われる状況下において企業の財務戦略や投資決定の問題を明らかにすることは、金融危機の際に企業がどのような行動をとるかを明らかにすることができ、適切な政策を考えることができるという意味で社会的意義がある。