• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実績報告書

多様な行動原理に耐性を持つメカニズムの設計:理論と実験

研究課題

研究課題/領域番号 17K03628
研究機関青山学院大学

研究代表者

水上 英貴  青山学院大学, 経済学部, 教授 (30377238)

研究分担者 若山 琢磨  龍谷大学, 経済学部, 准教授 (80448654)
二本杉 剛  大阪経済大学, 経済学部, 教授 (10616791)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
キーワード経済理論 / ゲーム理論 / 遂行理論 / メカニズム・デザイン / 行動メカニズム・デザイン
研究実績の概要

本研究課題では,完備情報下でのメカニズム・デザインという特徴を最大限に生かし,(部分遂行ではあるが) 耐戦略性を満たさない社会選択関数をも遂行できる遂行概念である正直ナッシュ遂行に着目し,正直ナッシュ遂行メカニズムと (遂行率の観点からは理論的に優れている) ナッシュ遂行メカニズムの性能を,経済実験によって比較するための理論モデルを構築し,経済実験での遂行率の比較によりメカニズムの性能比較を行う.具体的には,同じ社会選択関数を (a) 正直ナッシュ遂行 (部分遂行) する直接表明メカニズムと (b) ナッシュ遂行するマスキン・メカニズムを構築し,その性能 (遂行率) を経済実験により比較する.

2022 年度は,構築した理論モデルにもとづいて,これらのメカニズムの性能を実際に検証するために,これまでに実施できなかった学生を使った予備実験,そして,予備実験をもとに本実験を実施する予定であった.しかしながら,依然としてコロナ禍による影響により,経済実験を実施することができなかった.その代わりとして,ゼミ生を被験者として予備実験を実施した.

以上のように,正直ナッシュ遂行メカニズムとナッシュ遂行メカニズムの性能を,経済実験によって比較するための理論モデルの構築までは行えたが,経済実験 (本実験) を実施することはできなかった.構築した理論モデルにもとづく経済実験は,本研究課題の継続課題である「正直ナッシュ遂行によるメカニズムデザイン」で実施することを検討している.

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi