研究実績の概要 |
最終年度の研究成果 第1に連続時間世代重複モデルを用いて、パテント保護強化と経済成長の関係について分析し、パテント保護強化と経済成長率の間に逆U字の関係が成り立つことを示した。この成果は "An inverted-U effect of patents on economic growth in an overlapping generations model" (School of Economics, Kwansei Gakuin University, Discussion Paper Series, No 191)としてまとめられた。第2に研究開発投資と公共資本蓄積の両方を成長のエンジンとする経済成長モデルを構築し、公共投資政策とパテント保護強化の関係について分析を行った。そしてパテント保護が強化されるほど、経済成長率を最大にする所得税率は低くなり、新規投資への支出配分が高まることを明らかにした。この成果は"Patent Protection and Public Capital Accumulation," (School of Economics, Kwansei Gakuin University, Discussion Paper Series, No 192)としてまとめられた。
補助期間全体の研究成果 平成29年度には高等教育補助政策が企業の研究開発活動を通じ経済成長に与える影響について分析する経済成長モデルを構築し、研究論文として発表した。平成30年度から令和元年度にかけてはパテント保護の強化が経済成長に与える影響について分析する経済成長モデルを構築し、研究論文として発表した。令和元年度には経済成長率を最大にする公共投資政策とパテント保護強化の関係について分析する経済成長モデルを構築し、研究論文として発表した。
|