研究課題
本研究の目的は、戸建て住宅の品質を説明する要因を特定した後に、現行の帰属家賃の推定方法とは別の手法を提示することである。現行の帰属家賃は、賃貸住宅の家賃から推計されるため、住宅の質の違いを明確にし、是正することが重要な課題である。そのため、ヘドニックプライスモデルを使用して家賃に影響を与える要因を特定し、現在使用されている推計方法と比較する。その上で、分析エリアの細分化と都市計画や住宅の質を組み込んだ推計方法開発の必要性を検証する。この研究目的にそって、総務省統計局が所管している「住宅・土地統計調査」のデータに関して目的外利用の申請を行い承認を受けた後、提供されたデータのクリーニングを行い、主として家賃と生活の質を表すと考えられる変数の分析を行い、帰属家賃の新たな推計方法の検討を行った。その成果の一部は総務省統計研究研修所発行の『統計研究彙報』(第78号、pp.41-54、2021年3月、査読付き)および一橋大学経済研究所のディスカッション・ペーパー(SSPJ Discussion Paper Series No.DP20-0213、査読付き)に公表した。また、その内容の一部を2021年7月にオンラインで開催予定のAsRES(Asia Real Estate Society)において発表することが決まっている。
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統計研究彙報
巻: 78 ページ: 41-54
一橋大学経済研究所SSJP Discussion Paper Series
巻: No.DP 20-013 ページ: 1-11