研究課題/領域番号 |
17K03679
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
青木 恵子 九州大学, エネルギー研究教育機構, 准教授 (10546732)
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研究分担者 |
赤井 研樹 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 講師 (20583214)
工藤 隆則 摂南大学, 理工学部, 講師 (80736695)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 実験経済学 / 生物多様性 / 米 |
研究実績の概要 |
課題3「持続可能な生物多様性農村社会共創のための経済システム設計」では、まず、生産者の生物多様性への保全の費用便益を、米農家を対象としたフィールド調査を実施した。その結果から農家の意識による違いが分かった。生物多様性の保全意識が高い農家は低い農家に比べて、保全費用を負担した。また、選択型実験法による保全に対する価値についても、意識高い農家は保全に対する価値も推計から高いことを示した。これらの結果を課題2の理論にフィードバックして理論の再構築に取り組んだ。次に、課題1・2との連携を図り、4つの情報公開制度を市場システムに組み込み、社会的に最適な稀少性生物保護が達成され得るシステムを検証するために、①第三者認証、②生産者による生産過程を公開、③消費者同士の情報交換をトリートメントとして、フィールド実験を行った。この実験では環境を同じ条件にするため、店舗の種類・規模・立地などを考慮した。各店舗においてお米コーナーで半年間程度販売してもらい、POSデータの提供を受ける予定であったが、コロナ感染により販売期間が2か月目で一旦中止となった。得られたデータ数は計627であった。推定結果から、①に比べて②と③は正で有意であった。正直、このデータ数では十分な分析とは言えないため、延長申請して2020年度に再実験を実施する予定である。そして、実施した研究を国際会議等で報告し、論文をブラッシュアップして、海外ジャーナル等に投稿する予定である。ただし、コロナ感染の状況によっては、再実験や国際学会への参加が叶わない可能性がある。この場合には現在あるデータを元に論文投稿を進める予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ感染のためスケジュールの変更を余儀なくされ、サンプル回収期間が2か月となった。コロナ感染終息後に再実験に取組むため延長申請をした。
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今後の研究の推進方策 |
コロナ感染によるサンプル数の減少を改善すべく、2020年度に再実験を実施する準備を進めている。また、実施した研究を国際会議等で報告し、論文をブラッシュアップして、海外ジャーナル等に投稿する。ただし、コロナ感染の状況によっては、再実験や国際学会への参加が叶わない可能性がある。この場合には現在あるデータを元に論文投稿を進める予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ感染のためスケジュールの変更を余儀なくされ、サンプル回収期間が2か月となった。コロナ感染終息後に再実験に取組むため延長申請をした。
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