2021年度に課題3(持続可能な生物多様性農村社会共創のための経済システム設計)のデータ数増加のための再実験を予定していた。しかし、コロナの影響が断続的に発生し、延長した2022年度でも、この影響は続いた。2022年度が最終年度となるため、引き続きデータ収取の可能性を探りつつ、論文のまとめを進めた。前年度より、課題3単独の論文だけよりも課題1(消費者の生物多様性保全の価値評価)と3をまとめた論文にすることが海外ジャーナル掲載の確立を高めることに貢献するという結論になった。しかし、論文をまとめる作業の過程で、課題1の分析を深めたことによって、課題1と課題3をまとめることで、論文の本質が薄まる可能性が指摘された。よって、やはり、3種類の課題をそれぞれ単独とした論文作成をすることとした。課題1は消費者実験あるいは調査を検証した論文であり、これは完成していたため現在、Food Quality and Preferenceからの結果待ちである。万が一、不採択になった場合には、foodsなどに再投稿する予定である。課題2(生産者の生物多様性の保全努力検証)は理論検証論文のため、シミュレーションの結果と合わせて、完成後はPlos Oneなどに投稿する予定である。課題3は食品販売のフィールド実験研究のため、Food Quality and Preferenceに投稿する予定である。いずれの論文も海外ジャーナルを目指して投稿する予定である。
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