研究課題
本年度（令和元年度（3年目））は、主に、以下の2つの研究課題に取り組んだ。①国際航空旅客流動数／貨物流動量の観点から、我が国とアジア地域における主要都市のハブ（拠点）性を検証した。そして、我が国の国際拠点空港、およびアジア地域の主要国際空港の航空ネットワークを評価した。分析結果からは、中国本土の3都市、および第2階層都市のハブ（拠点）性が上昇すると同時に、それら都市における国際空港の航空ネットワークは、急速に拡大していることが明らかとなった。その一方で、我が国の主要都市のハブ（拠点）性、および主要空港の航空ネットワークは、相対的に小さいことが判明した。②アジア地域を分析対象として、航空輸送と経済発展の密接な関係に着目し、国際航空ネットワークと高次ビジネス・サービス企業ネットワークとの相互関係を明らかにした。具体的には、国際航空流動（需要側面）および国際航空ネットワーク（供給側面）の双方から、金融、会計、法律、広告、および経営コンサルタントの5部門に代表される高度生産者サービス（Advanced Producer Services：APS）企業のオフィス立地とそれら企業間のネットワークが、国際航空輸送に及ぼす影響を検証した。分析結果からは、アジア地域における国際航空流動は、APS企業の集積に基づく都市の連結性によって、最も説明できることが明らかとなった。そして、LCC（Low-cost Carriers）の航空ネットワーク（観光航空需要）よりも、NLC（Network Legacy Carriers）の航空ネットワーク（ビジネス航空需要）の方が、APS企業ネットワークと高い相関関係があることが判明した。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (14件) (うち査読あり 9件、 オープンアクセス 6件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 6件)
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