研究課題/領域番号 |
17K03695
|
研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
渡辺 直樹 名古屋市立大学, 大学院経済学研究科, 准教授 (00542515)
|
研究分担者 |
坂和 秀晃 名古屋市立大学, 大学院経済学研究科, 准教授 (70513125)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
キーワード | 証券市場 / 企業金融 / 自然災害 |
研究実績の概要 |
自然科学のように、人工的な実験を行うことが困難な社会科学にとって、自然災害の影響を受けた期間に注目し、社会システムの健全性を検証することの学術的な意義は高い。地震などの自然災害による実物経済のダメージは金融市場を通じて、その効果が増幅される恐れがある。特に、大災害の際には、実体経済への悪影響は大きくなる。20世紀以降の金融市場が整備されていく過程の中で、「経済の血液」としての役割を果たす金融市場の設計に社会的な関心が高まっている。平成29年度に関しては、最新の研究動向の確認も重要なテーマであると考えている。文献の調査と並行して、国内外の学会や会議などで行われている最新の議論も確認する必要がある。関連分野における課題を洗い出すとともに、最新の学術的研究を確認できると考えられる。本研究を遂行するため、国際会議などに参加し、近年の研究の進展の確認も行った。また、分析を進めるためのデータ分析も不可欠になるといえる。金融市場関連の取引データなど分析可能な状況に整理する必要があると考えている。文献調査や国際会議での討論などから、証券市場のデータに関しては、分析のためにいくらかの工夫が必要であることが分かった。このため、証券市場の株価データなどに関しては、分析に関する調査内容を反映した形で整理することになった。初年度に関しては、まずは企業の財務データや証券市場などの金融市場のデータの収集、並びにその整理にも時間をかけた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
データ整理など予定通りに進んでいる。
|
今後の研究の推進方策 |
予定通りに進めていきたい。
|