研究課題/領域番号 |
17K03738
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
浦上 拓也 近畿大学, 経営学部, 教授 (10351561)
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研究分担者 |
中山 徳良 名古屋市立大学, 大学院経済学研究科, 教授 (90278854)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 水道事業 / 広域化 / 効率性 |
研究実績の概要 |
平成30年度は、地方公営企業である水道事業および下水道事業の長期パネルデータを構築する作業を完了し、計量経済学的手法による実証分析に着手しているところである。平成30年度は6月に一橋大学で開催された公益事業学会全国大会において成果発表を行い、5月には英国ラフバラー大学において日本の上下水道事業の政策の方向性について報告を行い、8月にはチェコ・プラハのAC-EMMにおいて研究成果の報告を行った。また9月には下水道ワークショップを近畿大学において実施し、国土交通省、各自治体の下水道担当者、民間企業の下水道関係者に多数集まっていただき、下水道事業における実証分析について活発な意見交換を行った。さらには11月に英国において海外研究協力者とともに、実証分析のモデル開発について共同作業を行い、今後の研究の方向性について打ち合わせを完了したところである。 平成31年2月には日本の下水道事業に関する英文ペーパーを作成し、現在近畿大学経営学部ワーキングペーパーとして出版を準備しているところである。また、2月初旬に研究分担者の名古屋市立大学中山徳良と共に、将来の水道事業の広域的統合の潜在的な経済性を計測した共同研究を2019年8月に開催されるヨーロッパ地域学会(ERSA)にて発表申請し、3月下旬において無事アクセプトされたところである。 以上、本研究の目的である、日本の地方公営企業の広域的な事業統合の効果の検証のうち、主に定量的な評価についての研究が順調に進められているところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
国内学会報告1回、海外報告2回、および下水道事業に関する英文ペーパー1件、実証分析の成果を2019年8月のヨーロッパ地域学会(ERSA)で報告することが決定するなど、研究及び成果発表が順調に進められている。
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今後の研究の推進方策 |
平成31年度においては8月にフランス・リヨンで開催されるヨーロッパ地域学会(ERSA)での研究報告を行うとともに、6月には公益事業学会全国大会において研究分担者の中山が大会委員長となり上下水道をテーマとしたワークショップおよびシンポジウムを開催する予定である。さらに、海外研究協力者とともに新たな分析モデルの開発を進めており、年度内にはその研究成果を英文論文として執筆する計画である。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初購入を予定していた洋書の納品が遅れたため、当該支出分の金額が次年度使用額として繰り越しとなった。すでに納品が完了しているため4月中に執行を予定している。
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