研究課題/領域番号 |
17K03749
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済政策
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研究機関 | 新潟県立大学 (2020-2023) 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所 (2017-2019) |
研究代表者 |
黒岩 郁雄 新潟県立大学, 国際経済学部, 教授 (40403612)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | global value chains / industrial development / connectivity / economic integration |
研究成果の概要 |
現在の開発途上国にとって最も重要な開発戦略の一つはグローバルバリューチェーン(GVC)への参加と高度化である。GVCとは、多国籍企業の活動によって国際分業が進展し、国境を越えて拡大した付加価値の連鎖である。本研究では、GVCへの参加や高度化の条件について検証するとともに、経済発展とともに変化するGVCの構造変化について分析した。個別の論文では、(上流及び下流の)GVCのマッピング方法を開発し、メコン地域3か国の農業のGVCを描いた。「中諸国の罠」に陥っている東南アジア諸国(タイ、マレーシア等)のGVC高度化をハイテク財輸出の視点から分析し、加えて輸出を付加価値の視点から分析した。
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自由記述の分野 |
地域経済学、産業連関分析、東アジア経済
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
当該研究は、開発途上国のグローバルバリューチェーン(GVC)への参加と高度化、経済発展に伴うGVCの構造変化などをテーマに国産業連関表を使った計量分析を行い、複数の研究成果を上げた。最初に東アジアの電子電機・自動車産業およびタイの自動車産業のGVCをテーマにディスカッションペーパ(英文)を2本執筆した。学術雑誌では、GVCのマッピング手法とそれを農業部門へ適用した論文(英文)と東南アジアにおける「中所得国の罠」をハイテク財輸出の視点から分析した論文(和文)を発表した。書籍ではグローバルバリューチェーンへの参加と高度化に関する学術書を海外の出版社から出版した。
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