研究課題/領域番号 |
17K03781
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
財政・公共経済
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研究機関 | 南山大学 |
研究代表者 |
上田 薫 南山大学, 経済学部, 教授 (40203434)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | Aggregative Games / Share Function / Collective Action / Public Goods / Contests |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、集計可能ゲームへのシェア関数アプローチにより集合行為論の応用範囲を広げ、最終的には構成員間の異質性を詳細に扱える分析を実現することである。今回の最大の成果は、集団間コンテストにおいて各集団が個別報酬制を内生的に決定する場合の分析に構成員の異質性を導入したモデルを構築し、個人間の異質性と個別報酬制の特徴づけの関連の詳しい分析を可能にしたことである。他には資源争奪競争のように獲得努力の増加によりプライズの価値が減少する「破壊的」コンテストのモデルと、公共財的側面から見た防災行動での自発的な「被害削減」行動と「リスク削減」行動のモデルを構築し、構成員異質性導入への準備的成果を得た。
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自由記述の分野 |
公共経済学、ゲーム理論
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
集団的な利益への貢献において構成員たちが非効率な行動を選ぶという集合行為の問題は、環境問題、組織のフリー・ライダー問題、政治活動への動員問題など多くの分野で指摘されてきた。その理論の適用範囲をさらに広げることで、一層多様な社会領域におけるこの種の困難の発生を感知できるようになり、適切な対応が可能になると期待できる。また、集団構成員間の様々な異質性がこうした問題に及ぼす影響の分析は、未発達な段階に留まっている。国際間のヒトの流動性が高まるにつれて様々なコミュニティーで構成員の異質性が高まると予想されるなか、こうした影響を理解することの重要性は、今後一層高まると考えられる。
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