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2018 年度 実施状況報告書

世界のグローバル企業のガバナンスとパフォーマンス:ステークホルダーアプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 17K03820
研究機関早稲田大学

研究代表者

広田 真一  早稲田大学, 商学学術院, 教授 (40238415)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードコーポレートガバナンス / パフォーマンス / ステークホルダー / グローバル企業 / 経営理念
研究実績の概要

平成30年度は、昨年度に引き続き、3つの研究プロジェクトを前に進めた。
まず、プロジェクト①(世界のグローバル企業の経営目標)に関しては、昨年度に引き続き、データの収集を行った。その過程で、経営理念の内容として、ステークホルダーへの言及のみならず、その他の概念(価値観、行動規範など)にも注目することが有益だとの認識を得た。
プロジェクト②(世界のグローバル企業のガバナンス)に関しては、イタリア・Luiss大学のZattoni教授と研究を進め、まず日本の企業の経営理念の経年的変化の分析を行った。1986年~2017年の間の5時点のデータを分析し、経営理念とその変化の決定要因を考察した。なお、日本の経営理念の分析から得られる知見は、プロジェクト②のみならずプロジェクト①(世界のグローバル企業の経営目標)にもつながるものである。
プロジェクト③-1(世界のグローバル企業のCSR)に関しては、ドイツ・ベルリン自由大学のJackson教授の来日の際に、ミーティングを行うとともに日本の企業へのインタビューを実施した。また、ベルリン自由大学を訪問し、そこで再びJackson教授とミーティングを行った。プロジェクト③-2(世界の大企業の収益性と存続可能性)に関しては、昨年度行った分析を経営の安定性の分析まで拡張し、"Profitability or Business Stability?" というタイトルで、早稲田大学(2019年1月)とベルリン自由大学(2019年3月)で研究発表を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

プロジェクト①に関しては、世界の企業の経営理念のデータを収集する過程で、経営理念の中に企業の価値観・行動規範等が言及されるケースがしばしば見つかったため、それらの概念を取り入れた形で研究が進められないかを吟味しているところである。
また、プロジェクト③に関しては、今年度の研究発表において、「サンプルをFortune Global 500の企業のみに絞らずにより大きなサンプルで分析すべき」とのコメントを複数回得たため、現段階の分析結果を論文にまとめて投稿するか、よりサンプルを広げた分析を行うかを思案中である。これらのことから、進捗状況は当初の計画よりやや遅れていると考える。

今後の研究の推進方策

今後は、基本的にはこれまでの実施計画にしたがって研究を進めるが、プロジェクト③に関しては、より広い範囲のサンプルを対象にした分析を行う可能性がある。その場合には、新たなデータ収集が必要になる。

次年度使用額が生じた理由

平成30年度には、データの収集を十分に行えなかったプロジェクトがあり、それに加えて本研究に関連した海外での学会発表も行わなかった。次年度には、その分の額をデータ収集と海外での学会発表に使用する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2018 その他

すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [国際共同研究] Luiss 大学(イタリア)

    • 国名
      イタリア
    • 外国機関名
      Luiss 大学
  • [国際共同研究] ベルリン自由大学(ドイツ)

    • 国名
      ドイツ
    • 外国機関名
      ベルリン自由大学
  • [雑誌論文] 世界のCSRの多様性2018

    • 著者名/発表者名
      広田真一
    • 雑誌名

      CSR白書2018

      巻: 2018 ページ: 101-110

    • 査読あり

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公開日: 2019-12-27  

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