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2019 年度 実施状況報告書

世界のグローバル企業のガバナンスとパフォーマンス:ステークホルダーアプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 17K03820
研究機関早稲田大学

研究代表者

広田 真一  早稲田大学, 商学学術院, 教授 (40238415)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワードコーポレートガバナンス / パフォーマンス / ステークホルダー / グローバル企業 / 経営理念 / 資本市場の効率性
研究実績の概要

本年度も、昨年に引き続き、3つの研究プロジェクトを進めた。
まず、プロジェクト①(世界のグローバル企業の経営目標)に関しては、世界の企業の経営理念のデータをインターネット上で収集した。また、各国の資本主義の形によって、企業の経営目標が異なることを理論的に考察し、それを世界の企業のデータを用いて実証的に分析した。その分析の成果を日本経済新聞の「経済教室」で発表した。
プロジェクト②(世界のグローバル企業のガバナンス)に関しては、昨年度に引き続き、イタリア・Luiss大学のZattoni教授との共同研究を進めた。企業の経営理念とガバナンスが企業のパフォーマンス(利益率のみならずステークホルダー関連の指標を含む)にどのような影響を与えるかに関しての実証分析を行った。この実証分析の成果は、2020年7月のSASE Annual Meeting で報告する予定である。
プロジェクト③-1(世界のグローバル企業のCSR)に関しては、ベルリン自由大学のJackson教授とメールベースでディスカッションを進めた。プロジェクト③ー2(世界の大企業の収益性と存続可能性)に関しては、昨年度よりもサンプルを広げた分析を行うことにし、Data Stream(世界の企業のデータベース)から世界中の大企業のデータを収集した。
また、3つのプロジェクトの内容に密接に関連して、企業が直面する資本市場の効率性に関する研究もあわせて行った。それらの1つの研究成果が国際学術雑誌に掲載された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

プロジェクト②、③を進めるために、2020年3月に、イタリアのLuiss大学、ドイツのベルリン自由大学に出張し、Zattoni教授、Jackson教授と共同研究を進める予定であったが、コロナウイルスの感染拡大により、出張をキャンセルすることになった。そのために、研究の進展に予定よりも遅れが生じた。

今後の研究の推進方策

基本的にはこれまでの実施計画にしたがって研究を進めていく。プロジェクト②に関しては、これまでの分析の結果を 2020年7月のSASE Annual Meeting で報告する予定である。

次年度使用額が生じた理由

今年度は、プロジェクト①のデータ収集をまだ十分には行えなかった。次年度には、そのデータ収集を進める。また、状況が許せば、2020年3月にキャンセルとなったイタリアのLuiss大学、ドイツのベルリン自由大学への出張を行い、共同研究者と議論をしながら研究を進展させる予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2020 2019 その他

すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)

  • [国際共同研究] Luiss 大学(イタリア)

    • 国名
      イタリア
    • 外国機関名
      Luiss 大学
  • [国際共同研究] ベルリン自由大学(ドイツ)

    • 国名
      ドイツ
    • 外国機関名
      ベルリン自由大学
  • [雑誌論文] Does owners’ purchase price affect rent offered? Experimental evidence2020

    • 著者名/発表者名
      Hirota, S., Suzuki-Loffelholz, K., Udagawa, D.
    • 雑誌名

      Journal of Behavioral and Experimental Finance

      巻: 25 ページ: 100260

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 脱株主至上主義の行方(中):資本主義・企業の多様性重視2019

    • 著者名/発表者名
      広田真一
    • 雑誌名

      日本経済新聞

      巻: 12月17日 ページ: 29面

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公開日: 2021-01-27  

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