研究課題
本プロジェクトは、当初、平成29年度から4年間の計画で進めたが、コロナ禍の影響で3年延長され、令和5年度が最終年度となった。延長のおかげで、研究成果をまとめた投稿論文すべてについて、複数回の改訂を重ね、オペレーションズ・マネジメントのトップジャーナルの3編の査読付き論文と他2編の査読付き論文として出版することができた。本研究は2つの研究課題からなる。第一研究課題のグローバル・サプライチェーン再編成の研究は,ペンシルバニア大学、神戸大学等の日米欧の7大学の共同研究であるGlobal Supply Chain Benchmark Studyとして進めた。当初、サプライチェーンの構成が比較的短期に再編成されていることに着目して、再編成時に考慮される多数の要因について、どの地域で、どの要因がサプライチェーンの構成の決め手になっているかを明らかにした。さらに、米中貿易摩擦、コロナ渦の影響で、レジリアンス戦略研究として展開した。その現状を分析する時、サプライチェーンを3つに類型化し、その類型毎に、レジリアンス戦略に違いがあることを明らかにした。平成5年度においては、この課題について欧米の社会人向けの研究雑誌に採択されていた1篇が出版された。第二研究課題であるサービサイジングの展開の研究に関しては,高温補充部品の長期保守契約に関する連携モデルの研究をワシントン大学セントルイス等との共同研究として進めた。研究成果を学術雑誌に投稿し、査読の再度にわたる修正要求に対応して、OEMが電力会社に提示する長期保守サービス契約を最適に導出するモデルについて、実践におけるモデルパラメターを用いて結果を検証し、オペレーションズ・マネジメントのトップジャーナルに出版することができた。平成5年度においては、長期保守サービス契約と最適化モデル一般について、わかりやすく解説する査読付き論文1篇を出版した。
すべて 2023 その他
すべて 国際共同研究 (3件) 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 備考 (2件)
Foundations and Trends in Technology, Information and Operations Management
巻: Vol. 16, No. 3-4 ページ: 288-303
10.1561/0200000106-7
https://www.tiu.ac.jp/etrack/faculty/matsuo/
https://scholar.google.co.jp/citations?user=VQwcdN4AAAAJ&hl=ja