研究課題/領域番号 |
17K03879
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
折戸 洋子 愛媛大学, 社会共創学部, 准教授 (70409423)
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研究分担者 |
村田 潔 明治大学, 商学部, 専任教授 (70229988)
田窪 美葉 大阪国際大学, 経営経済学部, 教授 (80319798)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | デジタルアイデンティティ / プライバシー / ゲーミング・シミュレーション / アテンションエコノミー |
研究実績の概要 |
今年度は、これまで本研究課題のメンバーおよび関係者の協力によって開発、構築してきたデジタルアイデンティティ教材のためのゲーム、「オンラインアテンションゲーム」に対して、ゲーミングシステムのインターフェースや回答機能についての改良を加えるとともに、ゲーム後の振り返り内容に対する見直しも行い、オンラインアテンションゲームシステムの再構築を行った。 その上でオンラインアテンションゲームの実験を、大阪府および愛媛県の大学で合計3回以上実施し、その回答結果とそれに対する考察を、日本ゲーミングシミュレーション学会で報告している。また、上記の実験結果やこれまでの実験内容の結果を精査し、ゲーム結果の分析内容とその考察をまとめ、2020年度に開催予定の国際学会に英文論文として投稿する予定である。これらの活動の中で、ゲームに参加した大学生(若者)の投票行動の特徴が示され、若者がオンライン空間上でアテンションを集めようとする際にどのような傾向が生じるのか、またそれを分析するための研究課題について考察が深められた。 加えて、ソーシャルメディアを活用する若者に対するインタビュー調査を実施しており、その成果は2020年度以降に公表予定である。それ以外にも若者のプライバシー意識や最先端情報技術に対する認知、職場でのアイデンティティ形成等に関する研究を進め、本研究のテーマに対して多面的な研究活動を行っている。ここでは、個人にとって何がセンシティブ情報なのかということについての定量的な分析や、職場での自己意識がどのように形成されるかなどが検討されている。
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備考 |
オンラインアテンションゲームは、尾花忠夫氏(大阪国際大学大学院)の協力によって開発およびゲームの実験が行われ、同氏による実験結果に対する考察は、 2019年度に公表された学会報告および2020年度以降に公表される予定の論文に含まれている。
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