研究課題/領域番号 |
17K03907
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
竇 少杰 立命館大学, 経営学部, 講師 (30600556)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 家族企業 / 事業承継 / 永続経営 / イノベーション / 企業経営 / 家族経営 |
研究実績の概要 |
2020年、新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって私たちの日常生活が翻弄されてきた。諸国は自国の感染拡大を抑えるために、他国との人々の自由往来を厳しく制限した。本研究は国際比較研究であり、主要な研究方法は現地でのインタビュー調査や訪問交流であるが、外国への調査出張が実現できず、新型コロナウイルス感染症の感染拡大から大きな影響を受けた。 研究を推進するために、急遽、2020年度の研究実施の重心を、日本国内における研究活動へ切り替えた。そして対面での調査訪問より、オンラインでのインタビュー調査・交流を実施するように切り替えた。具体的に、一回目の緊急事態宣言が解除された後に、ツカキグループや小丸屋住井、高岡屋、生田産機工業株式会社、松栄堂、丹山酒造などの長寿企業に対して調査研究を実施し、一部の研究成果を出した。 著書:Asian Family Businesses : Succession, Governance and Innovation ( Annie Koh・Jean Lee editors )、担当内容:TANZAN SHUZO: THE SUCCESS STORY OF THE FIFTH-GENERATION FEMALE CEO、pp.101-111 論文:竇少杰(2020)「日本の老舗家族企業における永続経営と事業承継:株式会社高岡の事例を中心に」、『立命館経営学』59-2、pp.49-71;河口充勇・竇少杰・洪性奉(2020)「東アジア諸社会の家族企業と事業承継:社会学的視点からの予備的考察」、『立命館経営学』、59-4、pp.59-81;竇少杰(2020)「老舗企業的経営平衡術」、『家族企業』、64、pp.38-43;竇少杰(2020)「日本老舗企業的柔軟性傳承」、『家族企業』、65、pp.51-58
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を受け、外国への調査研究と訪問交流はできなくなった。そのため、本研究の最終年度である2020年度に予定していた中国大陸、台湾への追加インタビュー調査が実現できなかったのである。したがって本研究は2021年度までの延長を実施した。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度において、新型コロナウイルス感染症の感染状況に応じて、柔軟に調査研究を推進していきたい。現地での調査研究が依然として厳しいのであれば、オンラインでのインタビュー調査と訪問交流の実現可能性を探りながら、研究遂行のために最大限の努力をして、本研究の取りまとめ作業に入る予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
理由:新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を受け、外国への調査研究と訪問交流はできなくなった。そのため、本研究の最終年度である2020年度に予定していた中国大陸、台湾への追加インタビュー調査が実現できなかったのである。したがって本研究は2021年度までの延長を実施した。 使用計画:新型コロナウイルス感染症の感染状況に基づき、中国大陸、台湾への出張計画を柔軟性を持って作成・実施し、調査研究を遂行する(場合によってオンライン調査を試みる)。日本国内の追加インタビュー調査もオンライン調査と現地対面調査をあわせて柔軟に行い、調査研究の遂行を目指す。
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