研究課題/領域番号 |
17K03909
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
古賀 広志 関西大学, 総合情報学部, 教授 (20258312)
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研究分担者 |
柳原 佐智子 富山大学, 経済学部, 教授 (40262505)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | ソーシャルメディア / マーケティング |
研究実績の概要 |
ソーシャルメディアを利用したマーケティングの課題を検討するための参照枠組として,The Review of Socionetwork Strategies誌に「An Essay on the Taxonomy and Trajectory of Social Media Marketing: From Customer Information to Customer Experience」( https://doi.org/10.1007/s12626-019-00031-7)と題する論文を掲載することが出来た.そこでは(1)顧客との関係性(カスタマージャーニーと顧客維持)、(2)ソーシャルメディアを通じて形成されたコンテクスト(通時的コンテクスト,共時的コンテクスト,パラテクスト)の2軸を用いて,2×3のマトリックスを提案した.そして,マトリックスの各セル毎には,ソーシャルメディアの狙いが異なる点,通時的コンテクストに注目するとプライバシー問題を回避できないこと,などを明らかにした.もちろん,複数のセルにまたがるソーシャルメディア利用も想定される.とはいえ,類型化を試みた点では,貢献は少なくないと考えられる.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
国際会議(MISNC2018,ETHICOMP2018)にて2件の報告を行うことが出来た.会議の席上での国内外の研究者との会話から有益な示唆を得ることができ,それらを踏まえて,上述の英文誌に投稿し,掲載することが出来た.最終年度では,提案した分析枠組を精緻化していくために,アンケート調査などを行っていく予定であるが,当初の計画案と比較しても,ほぼ予定どおりであり,研究はおおむね順調に進展していると言える.
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今後の研究の推進方策 |
ソーシャルメディアマーケティングにおける個人情報活用の課題についての事例研究を整理し,英文誌で提案した枠組の修正を行っていきたい.このとき,昨今巷間を賑わしているAI(人工知能)やビッグデータの問題を避けることは出来ない.具体的には,ふつうの個人情報か要配慮(センシティブ)情報が析出可能になってきたことから個人情報とプライバシーを峻別することが難しくなってきたことなどを踏まえて,我々の分析枠組の修正を行っていく必要があると考えられる.このとき,事例ベースの理論研究だけでなく,大学生を対象とする質問票調査をおこない,個人情報やSNSマーケティングに対する実態を把握するための意識調査を行って行くことが重要と考えられる.そこで,アンケート調査と分析枠組の修正を今後は制直的に展開していきたい.
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