研究課題/領域番号 |
17K03926
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
西久保 浩二 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (70447704)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 介護者 / 両立支援 / プレゼンティーズム / 労働生産性 / 福利厚生 / ワークライフバランス |
研究実績の概要 |
本研究テーマの定量的、統計的な実証研究のために先行研究に関する調査・収集を行うと同時に、実態調査として企業及び関係機関ヒアリング、経過的な成果発表を行った。 主な先行研究として、健康経営における「「健康経営」の枠組みに基づいた保険者・事業主のコラボヘルスによる健康課題の可視化(2015)東京海上日動健康保険組合」、「WHO Health and Work Performance Questionnaire Japanese Version世界保健機関 健康と労働パフォーマンスに関する質問紙 日本語版(産業精神保健機構)」、「Presenteeism の概念分析及び本邦における活用可能性(2006)山下、荒木田」、「健康経営オフィスレポート(2015)経済産業省」、「労働政策研究報告書 No.170 仕事と介護の両立(2015)労働政策研究・研修機構」などが検討された。 企業及び関係機関ヒアリングについては、株式会社マツダ、ソニー株式会社、三菱電機株式会社、三菱電機エンジニアリング株式会社、株式会社イ-ウェル、関西生産性本部、東京都労働局に対して実施し、介護者としての従業員の実態についての情報を得ることができた。 また、本テーマの初期調査・研究の成果発表としては「ストレス反応、その要因と帰結」「人事実務1183号」2018.4 産業労働研究所)、「働き方改革時代の余暇を考えるⅠ」「人事実務1178号」2017.11 産業労働研究所」、「福利厚生と余暇・・・新たな役割(旬刊福利厚生 2240号)労務研究所」などを執筆した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
第二年度の定量調査の実施に向けて、同分野(介護と仕事の両立問題)、隣接分野(健康経営)に関する実証研究による先行研究の探索、収集、整理に関しては順調に進展している。この成果をもとに独自の調査表現、測定尺度の検討、開発に着手している。 また、企業現場での介護者の労働実態に関して人事部門に数多くのヒアリングを行い、実情に関する最新の情報をえることができた。調査票の開発にあたり介護者当人に関するヒアリングを引き続き続ける予定である。 定量調査の実施の予備的作業としてサンプル設計、標本数、変数数、対象地域、対象標本属性等に関して検討中であり、ネット調査企業との実施可能性、費用見積もりに関する協議を始めている。調査票確定後に実施機関を比較し、決定する計画である。分析用ソフトウェア、出力装置についても第一年度での調達を完了している。
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今後の研究の推進方策 |
定量調査の実施の予備的作業を完了させ、サンプル設計、標本数、変数数、対象地域、対象標本属性等を早急に決定する。またネット調査企業との実施可能性、費用見積もりに関する協議を始めており、調査票確定後に実施機関を比較し、決定する計画である。分析用ソフトウェア、出力装置についても第一年度での調達を完了している。 今後はさらに、分析計画に関して検討を始める計画である。 加えて、第三年度以降の研究成果の社会的発信の機会の確保を図りたいと考えている。学会報告、著作等の可能性を検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初予定していたヒアリング謝金が発生しなかったため。 未使用額は本年度実施予定のアンケート調査費用に充当する。
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