昨年度に制作した、論文「短期留学と異文化適応―ニュージーランド語学研修に参加した日本人学生へのインタビュー調査―」のブラッシュアップ、具体的には、先行研究を更新し、インタビューの定性分析の手法を改善した。 また、COVID-19 の流行により、デジタルプラットフォームを利用してリモートで実施されるオンライン海外研修が急拡大することとなったことを受け、オンライン海外研究の有効性についての研究を行った。具体的には、オンライン海外研修の前後で文化的知性(CQ)を測定するフィールド実験において、オンライン海外研修が CQ に与える影響を検討した。この結果、受講生が一か所に集まって対面でグループワークを行う「ブレンド型」と、受講生がそれぞれ自宅等からオンラインで参加し、オンラインツール上でグループワークを行う「純粋なオンライン型」とでは、CQ に与える影響に違いがなかった。この論文は、学会のジャーナル紙に投稿し、現在査読中である。
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