研究課題/領域番号 |
17K03972
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研究機関 | 北陸先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
姜 理惠 北陸先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 准教授 (90570052)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | エフェクチュエーション / 起業家 / 移民起業家 |
研究実績の概要 |
在外日本人女性起業家を対象にEOと組織のパフォーマンスモデルに基づいた半構造化インタビューとGTAによるモデル化を進めている。当初先行研究が少ないこと、サンプル数の確保が難しく定量調査が困難であることから、異なる定性調査を併用することで信頼性・妥当性の高い研究を目指したが、プロトコル分析については費用の面から先送りしている状況にある。プロトコル分析では在外日本人女性起業家とエフェクチュエーションの相違と一致を確認する予定であったが、これについても半構造化インタビューで対応できるよう研究計画を再検討、インタビューガイドについても再構築した。インタビューデータは録音した上でテキスト化、トライアンギュレーションを考慮した上でのコード化を実施し、M-GTAの手順により分析、プロセス図を作成することとしている。 エフェクチュエーション理論成立に際して用いられたビジネスケース回答型のインタビューを行い、インタビューイーの心理の過程を分析するプロトコル分析に類するインタビューとして、インタビューイーの起業プロセスを詳細に聞き取り、回想型回答を得る方式でこれに替えている。 在外日本人女性の起業が革新的な製品やサービスを扱うものではなく「手持ち資金で始めて後に変容する自営業」が大半であるという申請者の発見と、「市場調査や戦略立案はせず、まず今自分ができることから始める」というエフェクチュエーション理論と一致する部分が多いという本研究の端緒にあたる発見は、今までの調査では支持されている。今後はさらに社会構造的な問題、これまでのプロセスまでも加味したモデルとなるよう努める。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現状更にデータ収集を勧めモデルの完成を目指しつつも、論文投稿や発表準備を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
エフェクチュエーションに関する直近の知見との比較議論、移民起業家研究との融合と比較などを通じて、学術的な価値をいかに高めるかが最も重要なテーマとなっている。と同時に論文投稿、発表を急いでいる。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初計画を見直し、一部支出を先送りしたため次年度使用額が生じた。 今後の使用計画としては、データを補足するインタビュー調査を更に進めると同時に、論文投稿や国際会議での発表を精力的に実施する。
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