研究課題/領域番号 |
17K03974
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研究機関 | 愛知工業大学 |
研究代表者 |
石井 成美 愛知工業大学, 経営学部, 教授 (60580511)
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研究分担者 |
後藤 時政 愛知工業大学, 経営学部, 教授 (20329626)
吉成 亮 愛知工業大学, 経営学部, 教授 (00509135)
小林 富雄 愛知工業大学, 経営学部, 教授 (60592805)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 経営戦略 / IoT / PLM / MOT / 価値創造 |
研究実績の概要 |
平成30年度は、前年度に定義した「経営戦略にもとづくIoTとPLMの有機的導入イメージ」をもとに、IoT活用バリューチェーンの流れである「収集、分析、制御、価値創造」の観点から定義したものを、実際のPLMツールを活用し、目で見て操作ができる環境を構築することで理解しやすい様に具現化した。これらの結果は、各種学会の全国大会にて発表し、論文として学会誌へ掲載することができた。 ①「生産管理業務プロセスにおけるIoT付加価値創造の具現化」では、生産管理業務プロセスの作業モデルに着目して、技術経営戦略にもとづく付加価値創造を実現するためのIoTによる施策と、作業レベルまでの連鎖を具現化する道具として考案した「IoT付加価値創造シート」の作成例を示した。 ②「付加価値創造を実現できるIoT人材スキル標準定義」では、IoT時代における付加価値創造を実行できるIoT人材タイプ、人材像、およびスキル標準の定義を行った。また、それぞれの人材タイプに対して目指すべきスキル標準を5段階のレベルに分け定義した。 ③「経営戦略にもとづくIoTとPLMの有機的結合の具現化」では、製品ライフサイクル上でIoTを活用する場合を想定し、どのように付加価値創造し、評価するかという“具現化”の手順を示し、これを管理の道具として利用することの提案を行った。 ④「PLMの業務プロセスに着目した技術経営診断手法の提案」では、これまで技術経営における、業務プロセスに対する評価方法がなかったという問題を解決するための一つの手段として、技術経営診断手法を提案することである。本研究では「価値創造マップ」が、それぞれの指標ごと、どの程度できているかを評価できるように、「技術経営診断シート」を作成した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
次年度以降に予定していた戦略的ものづくりに必要なPLM実務スキルを体系化に先立ち、学生や社会人向けの教育プログラムの骨子をまとめ、その有効性をアンケートなど検証することが出来た。
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今後の研究の推進方策 |
次年度の研究では、定義したIoT-PLM価値創造マップならびにPLMツールを活用して、具現化した操作環境をもとに、戦略的ものづくりに必要なPLM実務スキルを体系化し、学生や社会人向けの教育プログラムを 構築して、学生向け演習カリキュラム、社会人向け教育講座の開講などにより、産業界、教育界および地域社会分野への有効性を検証する。
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次年度使用額が生じた理由 |
専門的知識の提供としての(PLMツールの活用)費用および、学生アルバイト料としての(資料収集・解析補助)、(アンケート作成補助)費用に誤差が生じたためであり、翌年度もほぼ計画通り、専門的知識の提供としての(PLMツールの活用)費用および、学生アルバイト料としての(資料収集・解析補助)、(アンケート作成補助)費用として使用予定である。
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