本研究は、心理的リアクタンス理論の観点から、パーソナライズド広告に対する消費者のプライバシー懸念や反応をインタビュー、アンケート及び実験操作法に基づき調査を行った。消費者の年齢が上がるにつれインターネット上でのプライバシー侵害に敏感になり、プライバシー懸念が消費者の個人情報のコントロール能力と広告回避・侵入感の関係において中間変数として作用することが確認された。また、ソーシャルメディア媒体とパーソナライズド広告内の個人情報量の交差作用も広告態度に影響した。これらの結果はアメリカ広告学会、南洋工科大学シンポジウム等の国際学会で発表し、国際ジャーナルにおいて複数の論文が査読中である。
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