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2021 年度 実績報告書

ブランドへの愛着が消費者にもたらす心理的便益に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K04002
研究機関上智大学

研究代表者

杉谷 陽子  上智大学, 経済学部, 教授 (40514203)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワードブランド / ブランドアタッチメント / 自己とブランドのつながり / ブランド愛着 / 自己 / 解釈レベル / 消費者心理 / 社会的影響
研究実績の概要

本研究の目的は、消費者がブランドに対して抱く愛着や心理的絆(Self-brand connection; SBC)は、消費者にどのような心理的便益をもたらすのか、購買意思決定にどのような影響を与えるのかについて明らかにすることである。先行研究では、SBCは、ブランドの持つイメージが、その顧客である消費者の自己概念(自分自身に関する認識)と一致しており、消費者がブランドと自分自身との間に人間に対するのと同じような深い絆を感じている状態と定義されている。あらゆる人間にとって、自分自身の価値を低く見積もることは苦痛を伴う。したがって、ブランドに対して高いSBCを知覚した場合、自己評価の低下を避けたいという動機づけから、自分自身と心理的に結びついたブランドに対しても、無意識に低い評価を回避しようと消費者は動機づけられる。このようにしてSBCは、ブランドの評価が低下することを防いで持続的なブランド購買に寄与するとともに、消費者個人にとっては、消費活動を通じた自己実現を助け、豊かな社会生活を提供する可能性を持つ。最終年度には、SBCの有効性を明らかにするために、これまでにも注目してきた消費者のマインドセット(具体的/抽象的)の調整効果に加えて、ブランドに関する周囲の評価がSBCと葛藤する状況での意思決定についても検討を行った。複数回のオンライン実験を行い、仮説を支持する結果を得た。論文の再投稿に加えて、最終年度の新しい実験結果についてはアメリカマーケティング学会コンファレンスの発表に応募した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022 2021 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [国際共同研究] Ohio State University(米国)

    • 国名
      米国
    • 外国機関名
      Ohio State University
  • [学会発表] Social Behavior is Sustainable Behavior: How Social Inclusion Enhances Conscious Consumption2022

    • 著者名/発表者名
      Yoko Sugitani and Taku Togawa
    • 学会等名
      2022 AMA Summer Academic Conference
    • 国際学会
  • [学会発表] 消費者はブランドに何を求めるのか :抽象的思考における self-brand connection の重要性2021

    • 著者名/発表者名
      杉谷陽子、外川拓
    • 学会等名
      第71回日本商業学会全国大会

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公開日: 2022-12-28  

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