理論的成果の第1は、エピソード・ブランディングの概念整理と方法論の体系化で、3つの戦略(自己/他者/共通エピソード・ブランディング)を析出した。理論的成果の第2は、海外展開に関するもので、進出元(日本)と進出先(海外市場)の消費者の共通エピソードが異なることも多いので、共通エピソード・ブランディングについては注意すべきことが明らかになった。 実証的成果については、首都圏でのインターネット調査(1,659サンプル)の分析と、ドバイ(UAE)およびボストン(米国)での企業インタビュー調査の分析から、理論的成果として得られたエピソード・ブランディングの戦略がある程度有効であることが明らかになった。
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