研究成果の概要 |
トラック運転手不足及び長時間労働の解消を念頭に置きながら,物流管理評価指標の活用を念頭に置いた帰り荷確保について検討を行い,中継輸送におけるトラック運転手の乗務シフトの効率化のモデル構築を行った。構築したモデル上で中継輸送の活用の拡大により利益が向上する条件について検討した。また,コストメリット, スケールメリットと輸送安全マネジメントの充実の両立についての検討も行った, なお、日本ロジスティクスシステム学会,日本情報ディレクトリ学会,ICLS(International Congress on Logistics and SCM Systems)などにおいて発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
トラック貨物の中継輸送において, 輸送ルートを選択する際, 意思決定基準を少子高齢化対策としてのトラック運転手の確保・輸送効率向上の両面から提案した研究はほとんどなく, 中継輸送のロジスティクスシステムの効果を, 少子高齢化対策と輸送効率の向上という両面から取り上げた他に類をみない独創的な研究となっている。本研究の成果を十分に踏まえれば運送事業者は中継輸送を適切に活用し長時間労働の解消を図れることが期待される。また,運送業界全体の社会的評価を向上させる意味でも, 本研究の意義は高いものと確信する。
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