研究課題/領域番号 |
17K04011
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研究機関 | 東京都市大学 |
研究代表者 |
渡部 和雄 東京都市大学, 情報工学部, 教授 (90244532)
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研究分担者 |
岩崎 邦彦 静岡県立大学, 経営情報学部, 教授 (40315213)
梅原 英一 東京都市大学, メディア情報学部, 教授 (00645426)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 電子出版物 / 紙出版物 / 消費者調査 / 統計分析 |
研究実績の概要 |
岩崎邦彦と渡部和雄は主として「紙書籍と電子書籍の使い分けに関する消費者分析」を行った.約1000名の消費者に紙書籍と電子書籍の使い分けの現状を調査した.その結果,紙書籍と電子書籍の使い分けについて,次のような5つのパターンを見いだした.(1)価格 無料や安いものは電子書籍で読むもの.(2)ジャンル 小説は紙,マンガは電子で読むもの.逆にマンガは紙で,実用書は電子というものもある.(3)入手可能性 電子書籍が出ていれば電子で,なければ紙で読むもの.(4)利用シーン 空き時間は電子で,時間がある時はじっくり紙で読むもの.(5)愛着度 好きな作家や興味ある本は紙で,取りあえずのものは電子で読むもの.結論として,紙書籍は「情緒的価値」で人々を惹きつけており,電子書籍は「機能的価値」で優位にあることがわかった.出版社や書店は消費者のこのような使い分けや価値を意識して,出版,販売に取り組むと良いだろう. 梅原英一は主に,大学図書館のデジタル・トランスフォーメーションに対する組織のIT活用能力について研究を進めた.概要を次に記す.大学のデジタル・トランスフォーメーション方策として組織のIT活用能力を改善させる必要がある.そこで本研究では東京都市大学総合情報システム部を事例に,中小組織向けIT-CMFを用いてIT活用能力の改善提案を行った.ハイレベル調査でリスク管理,調達など5つの重要IT活用能力を抽出した.深堀調査で調達における最重要な実践活用力構成ブロックとして目標とスコープを抽出した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
社会での新型コロナウィルスの感染拡大に伴い,思うように研究活動や学会出席,研究打ち合わせのための出張,出版社の調査研究などができなかった.しかし,消費者調査とその分析は行えたので,結構良い成果が得られたと思う.
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウィルスの感染状況とは関係なく進められる消費者調査とその分析に重点を置いて,研究を進めたい.
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルスの感染拡大のため,出版社のインタビューや学会発表,研究者間の打ち合わせなど,研究活動に支障が出た. 今後は,消費者の紙書籍と電子書籍への意識の違いと行動の違いに焦点を当て,念入りに準備して消費者調査を行い,結果の分析から紙書籍,電子書籍の販売促進策を提案したい.
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