本研究では、企業間適応の次元として、企業間のコーディネーション問題と企業間の資源コンフィギュレーション問題に焦点を当て、それぞれについて実証分析を行った。まず、企業間におけるコーディネーション統合のパフォーマンス効果に関する実証分析を行い、コーディネーション統合の正のパフォーマンス効果、その環境不確実性の抑制効果や製品差別性との交互効果を確認した。次に、企業間の資源コンフィギュレーションに関して、知識資源であるマーケティング能力と活用能力の正のパフォーマンスへ効果、それらの環境不確実性の抑制効果や関係特殊的資源との交互効果について確認した。
|