研究課題/領域番号 |
17K04015
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研究機関 | 事業創造大学院大学 |
研究代表者 |
富山 栄子 事業創造大学院大学, 事業創造研究科, 教授 (40449426)
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研究分担者 |
塩地 洋 京都大学, 経済学研究科, 教授 (60215944)
李 在鎬 広島市立大学, 国際学部, 教授 (40342133)
崔 裕眞 立命館大学, テクノロジー・マネジメント研究科, 教授 (20589725)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 新興国 / 自動車産業 / SDGs / 自動車部品メーカー / 太平洋島嶼国における放置車両問題 / 経営哲学とデザイン哲学の有機的関連性 / 知識創造理論 / 自動車メーカー |
研究実績の概要 |
1.6月、ブラジルサンパウロ大学で研究成果を発表した。ブラジルの日系部品メーカー、日系自動車メーカー、アルゼンチンの日系自動車メーカーの調査を実施し、ブラジルとアルゼンチンおける日系メーカーおよび部品メーカーの市場浸透戦略、主要自動車企業の現状と今後の課題についてデータを収集した。 2.9月、中国のEV用バッテリー生産拠点、日系自動車メーカー、中国汽車流通協会、中国亜運汽車市場、FAW、Toyota Research & Developmentを調査し、EVシフトの渦中にある中国における日系メーカー、部品メーカー、および新規参入者の市場浸透戦略についてデータを収集した。さらに、日系独立系自動車部品メーカーの中国南京の海外子会社、中国柳州の海外合弁企業を調査し、日系部品メーカーの新興国における海外戦略に関するデータを収集した。 3.中国の自動車産業における部品国産化,太平洋島嶼国における放置車両問題について学会発表した。自動車リサイクル業界の団体や企業の調査を実施しデータを収集した。 4.7月、欧州組織学会EGOSで研究報告を行った。9月に立命館大学大阪いばらきキャンパスにて、知識創造理論国際共同研究プロジェクトのリサーチワークショップも実施した。(一橋大学野中郁次郎名誉教授を筆頭に、10名の欧米諸国の大学研究者と共催)。学術誌出版では、2017年度の研究実績をもとに、中国、米国、カナダの学術誌で出版を達成した。 5.これらの研究成果を国内外のジャーナルに論文として公刊した。さらに、ASBBS International Conference、Global Marketing Conference、Meeting of the Business History Conference、EGOS Colloquium、国際ビジネス研究学会、多国籍企業学会等で学会発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
・新興国における自動車メーカーや自動車部品メーカー、自動車関連サービスメーカーの調査を順調に進め、データ収集を行っている。
・これらの研究成果を国内外のジャーナルに論文として公刊している。さらに、ASBBS International Conference、Global Marketing Conference、Meeting of the Business History Conference、EGOS Colloquium、国際ビジネス研究学会、多国籍企業学会等で学会発表を行っている。
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今後の研究の推進方策 |
これまでの研究成果を論文としてまとめ、学会や実業界に発表し、社会に還元する。また、研究遂行の過程で、新たなに浮上した重要な問題、特に、EVシフトや自動運転技術の進展といった技術環境変化が、日系企業の新興国市場へのマーケティング戦略に対して如何なるインパクトを及ぼし得るかについて研究を加える。加えて、中国の自動車産業における部品国産化,太平洋島嶼国における放置車両問題に取り組む。
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次年度使用額が生じた理由 |
日本で2019年に開催されるIFEAMAをはじめとする国際学会や国内学会(日本商業学会、多国籍企業学会、日本産業学会等)の旅費や参加費と学術調査(中国他)に研究費が必要になるため
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