研究課題
本研究では、新興国における自動車産業のグローバルマーケティングについて研究を行い最終年度は国内外での学会発表及び論文や研究書として出版した。李・平野(2019)は自動車用プレス用金型を開発、製造する日系サプライヤーの韓国における国際合弁事業の事例研究により、サプライヤーが国際合弁事業における構造的不安定性を克服する上で、パートナー間の相互補完的事業構造、製品の主要市場における暗黙的な棲み分け、さらなる海外での戦略的提携の拡張、緊密なコミュニケーションとアタッチメントが走行していることを論文にした。塩地は中古車流通そして自動車が使用済(廃車)となった後の解体/リサイクルのプロセスが極めて重要であるという観点から日本から太平洋島嶼国に輸出された中古車が使用済(廃車)となった後に,島嶼国に解体/リサイクル設備が整備されていないゆえに,大量に放置されている事態の解決策を日本流通学会関西・中四国部会、多国籍企業学会全国大会、日本経営学会、日本流通学会全国大会、国際ビジネス研究学会、産業学会西部部会で発表した。崔は欧州組織学会2019年度世界大会で、自動車のハイテク部品製造事業も展開する京セラの固有の組織文化と組織能力の根幹について発表した。富山(2020)は、自動車リサイクル企業の国際化とグローバルマーケティングにおいてSDGs&CSVの観点から分析し、競争優位構築の要素として、機能・品質・価格、社会的課題解決の大義、ルールの形成、政府機関の支援の活用、商品サービス教育を一体としたエコシステムの構築拡大でそれを再現していることを論文として発表した。また、後発国メーカーの成功要因として、現代自動車の事例から、「後発企業」として不完全な新興国のインフラなどのリスクをチャンスと捉え、徹底した現地化戦略を立案・実現した「ビジネス・ディベロップメント(BD)」であることを発表した。
すべて 2020 2019
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (13件) (うち国際学会 3件) 図書 (3件)
経済論叢
巻: 194(2) ページ: 129-146
事業創造大学院大学紀要
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広島国際研究
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日本商業学会第69回全国研究大会報告論集
巻: 1 ページ: 177-186
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